代理の全貌は1本のストーリーで解く!やばいパシリBくんの暴走劇と「合体ロボ」のメモ術

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代理って聞くと、どこまで責任があるのかいまいちピンとこない『しあ』です。

代理って、ビジネスや日常生活においてはめちゃくちゃ重要なパートだと思うんですが、テキストを読むと漢字と法律用語ばかりで堅苦しくて、全然イメージが付きませんよね。

今回の記事では、そんな『代理』を1本の繋がったストーリーに仕立て上げ、川の流れのように自然に知識を落とし込める工夫をしてみました。

一緒に「代理」というタイトルの映画を観るつもりで、気軽に読んでみてくださいね!

Bくんやらかし物語:登場人物

今回のドラマに登場するのは、次の5人になります。

  • 【本人】A社長 :お金持ちだけど、忙しくて現場に行けない人(お財布)。
  • 【代理人】Bくん :A社長のパシリ。要領はいいが、とにかくトラブルメーカー(口を動かす人)。
  • 【相手方】Cさん :A社長の持つ高級な土地を買いに来た、クリーンな取引相手。
  • 【彼女】Dちゃん :Bくん最愛の彼女。
  • 【復代理人】Eくん :Bくんから仕事を丸投げされた、パシリのパシリ。

パシリBくんの事件簿

【第1幕】正規の代理と「顕名(けんめい)」の罠

  • A社長:「Bくん。俺の代わりに、渋谷の土地を1億円で売っておいてよ」
  • Bくん:「了解っす!任せてください!」
  • (Bくん、意気揚々とCさんとの商談の席へ向かう)
  • Bくん:「Cさん、渋谷の土地ですが、いい条件があるので買いますか?」
  • Cさん:「買います!」

……はい、ストップです! こんな流れになると、Cさんは「Bくん自身の土地を売ってくれるんだな」と思いますよね。

実は、早くもBくんのやらかしは始まっているんです。 ビジネスにおいて代理として動くときは、まず最初に「A社長の代理で来ましたBです」と名乗らないと、契約を正当にA社長のものにすることができません。

この、「私はパシリ(代理人)ですよ、とお財布の持ち主の名前を明かす行為」を法律用語で「顕名(けんめい)」といいます。

Bくん、ビジネスなんだから、主役(社長)の名前をしっかり名乗らないとダメなのよ…

【第2幕】「復代理(ふくだいり)」〜めんどくさくなったBくんの丸投げ〜

  • A社長:「頼むよBくん、Cさんから『誰の土地か分からん』ってクレームが来たぞ!」
  • Bくん:「すみません、A社長!もう次は完璧に名乗るんで大丈夫っす!」
  • A社長:「わかった。では、明日、Cさんに新宿の土地を売ってきてよ」
  • (Bくん、トボトボと帰宅中……)
  • Dちゃん:「Bくん、明日、映画観に行こーーー!」
  • Bくん:「いいね!プレミアムシート予約しておくね!」 (……って、明日仕事じゃん!そうだ、良いこと思いついた)
  • Bくん:「Eくん、明日の商談任せた!新宿の土地を代わりに売ってきてくれればいいからさ!」
  • A社長:「おいおい、Eくんって誰だよ……」

このように、パシリであるBくんが、さらに自分の代わりにパシリを雇う行為を「復代理(ふくだいり)」といいます。

A社長からすれば、見ず知らずのEくんにお願いしたつもりは毛頭ありません。 そのため原則として、BくんはA社長の承諾を得るか、やむを得ない事由がない限り、勝手にEくんを雇っちゃダメなんです。

勝手に丸投げされたEくんですが、法律上は「Bくんのパシリ」ではなく、なんとダイレクトに「A社長のパシリ(代理人)」として商談に向かうことになります。ここ、試験の超大好物なので要チェックです!

【第3幕】「無権代理(むけんだいり)」〜クビになった男の暴走〜

  • A社長:「Bくん、度重なるやらかし、さすがに猶予は持てないな……クビにするしかないか」
  • Bくん:(がーーーん)「マジムカつく!クビとか絶対に許せない!」
  • Bくん:「そうだ、前にA社長から預かったまま回収されてない実印と委任状を使って、Cさんに土地を安く売っちゃおっと」
  • (完全に無関係のニートになったBくん、商談の場へ向かう)
  • Bくん:「A社長の代理のBです。社長の土地、言い値で安く売りますよ!」
  • Cさん:「えっ、そんなに安いの?買った!」

誰がみてもヤバいBくんの暴走です。既にクビになっているので、当然、売る権利なんて持っていません。これを「無権代理(むけんだいり)」といいます。

頼まれもしないのに、勝手に名前を使ってやった大嘘ですから、当然A社長は「そんなの知らん、無効だ!」と言えます。

Bくん、逃げれると思うなよ…

【クライマックス】「表見代理(ひょうけんだいり)」〜社長、あんたにも隙があった〜

  • Cさん:「A社長、Bくんとの商談、実印もあったし有効だよね!土地渡してよ!」
  • A社長:「冗談じゃない、クビにしたBくんが勝手に暴走しただけだ!無効だ!」
  • Cさん:「いやいや、Bくんは本物の実印を持て余してたぞ。そんな大事なものをクビにした奴に持たせたままにするなんて、社長もあり得ないだろ!」
  • A社長:「うぅぅ……(痛いところを突かれた)」
  • 裁判官:「Cさんに土地を渡しなさい!(Cさん勝利)」

このように、無権代理人がした行為であっても、周りから見て「本物の代理人っぽい」と信じるに値する理由がある場合、何も知らない落ち度ゼロ(善意無過失)の相手方を全力で守るルールがあります。

これが、「表見代理(ひょうけんだいり)」です。

一番悪いのは嘘をついたBくんですが、クビにはしたけれど「実印を回収し忘れたA社長」にも、ちょっとした隙(油断)がありますよね。 結果、何も知らずに買ったクリーンなCさんに、民法の天秤は大きく傾くことになります。

A社長、残念だけど負けですね。でも、悪いのは明らかにBくん、A社長から損害賠償請求がいくからね…

裁判はあくまで当事者同士(A社長とCさん)の争いなので、この場にBくんは登場しません。A社長、残念だけど今回はCさんに土地を渡して負けを受け入れてください。

でも、民法は見捨てません! 悪いのは明らかにBくんです。Cさんが安全圏に避難したあと、A社長はBくんの胸ぐらを掴んで「お前のせいで大損したわ!全額弁償しろ!」ときっちり損害賠償請求(不法行為や債務不履行)をすることができます。悪い奴はちゃんと裁かれるので安心してくださいね(笑)。

いざ肢別過去問へ!「初級者+」へのステップ

Bくんのやらかし劇場はいかがでしたでしょうか? 「代理の基本 ➔ 復代理 ➔ ➔ 無権代理 ➔ 表見代理」という一連の流れを、1本のドラマとして掴む脳内変換ができたと思います。

特に、「実印を回収し忘れた社長」のところで、前回の「詐欺(騙された本人にも油断があったよね)」と同じ天秤の傾き具合(自業自得メーター)をリンクさせているところがミソです。

さて、実際の肢別過去問対策ですが、細かい暗記事項はテキストにお任せするとして、ここでは問題を解くための「前提」「絶対に矢印が迷子にならないコツ」をお伝えします。

(前提)これまでの土台を繋げよう

肢を読むときには、これまで学んできた「行為能力」と「意思表示」の知識が頭に入っていると、全体の理解度が跳ね上がります。

例えば、「制限行為能力者の取消しは、何が何でも本人を守るための無敵の盾だったな……」と覚えておくと、代理の複雑なひっかけ問題にもそのまま応用が効きます。

「ちょっと怪しいかも……」と感じる方は、ぜひ先にこちらの過去記事で復習しておくことをおすすめします!

【長文攻略のコツ】AとBを四角で囲む「合体ロボ」メモ術

無権代理や表見代理、そして代理人の詐欺問題などの長文の肢は、とにかく「関係性の視覚化」が大事です。

テキストの解説にあるような「BがCを騙して、CがAに取り消す」というバラバラな矢印だと、読んでいて頭がパニックになりますよね。 そこで、次の3ステップでメモ帳に整理してみてください。

  1. 登場人物を洗い出し、A(本人)とB(代理人)を1つの「四角(チーム)」で囲む! 代理人は本人の手足(ロボット)なので、2人で1人の「合体ロボ」チームとしてひとまとめにします。
  2. その【A・Bチーム】から、C(第三者)に向かって「詐欺」や「契約」の矢印を入れる。
  3. Cのステータス(善意・無過失の程度)を記入し、Cは騙してきた【A・Bチーム】に向かってそのまま「取消し」の矢印を突き返す!

これなら、騙してきた相手(チーム)にそのまま取り消しを真っ直ぐ突き返す形になるので、視覚的にも「そりゃ取り消せるわ!」と目で見て一発で分かりますよね。

肢の「社長(A)が善意無過失だからCは取り消せない」という言葉の罠に騙されず、「チーム戦なんだから、手下がやらかしたら社長の責任!」と、絵で判断できるようになりますよ!

最後に

なんか、行政書士試験の本格的な領域に入ってきましたね。 基本的な部分をリーガルマインド(天秤の感覚)を持って肢に向き合うと、ただの丸暗記をしていた頃とは問題の見え方がこんなにも違うのかと感動しています。こりゃ、前の勉強スタイルのままだと挫折するわけだ、と(笑)。

テキストがめちゃくちゃハイスピードで進むわけじゃないですが、こうして1つずつ本質を理解して進めば、必ず本試験の点数につながると信じています!

今日の1歩が、未来の合格へ。一緒にめくりまくっていきましょう!

試験の最新情報や願書の確認は、こちらの行政書士試験研究センター(公式)をチェックしてみてくださいね!

リーガル・ステップ|一歩ずつ、自由な未来へ。

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